SHCペアレントトレーニング・プログラム

SHC とは、Society Health Cycle の略。

「すこやかサイクル」:子育てという人間の営みを通して人類が持つべき心身の健やかさを好循環にすること。

これまでの子育て支援との違い

  • いままでの子育て支援:「育児不安を軽減し虐待を予防する」
  • 本研究のプロジェクト:「子どものネガティブな感情表出を受容する力を高め、“イライラしない子育て”が実現することで虐待予防を目指す」

「子どものネガティブな感情表出」にどう対処するのかに焦点化する ⇒

 家族システムのダイナミックスを変容することで、家庭内の情緒的交流が好循環に(誰にとっても安全・安心な家庭を)

SHCペアレントトレーニング・プログラムの特徴

1.日本で行った長年の子育て支援の基礎研究の成果に基づいている

2.心理教育、認知行動療法(ACT:アクセプタンス&コミットメント・セラピーを含む)、

プレイセラピー、ポリヴェーガル理論など、複数のアプローチを取り入れている

3.「講座⇒ワーク⇒振り返り」という順で提示し、理論と実践(方法)そして親自身のコミットメントを毎回双方向、多方向的に学ぶことを重視している

本プログラムは、1.5時間×6回分で構成されており、グループを対象としています。コロナ感染予防の観点からオンラインで行い、協力者に次のような内容で知らせています。

 

1.オリエンテーション、「子どもを受け止める養育力」の研究成果の紹介、ロールプレイでそのエッセンスを学ぼう

2,ワークを通して親子遊びの質を高め、おうち時間を充実させよう

3.自律神経が元気に働くよう、メリハリのある一日の生活リズムを組み立てよう

4.ワークを通して怒りへの対処法を知り、心の平和を守ろう

5.コミュニケーションを図り、夫婦関係・対人関係の捉え方を見つめよう

6.子育てのポイントの振り返りと今後の展望